お酒を飲むのはとっても楽しいことだけど、飲みすぎると後に引きずるので嫌ですよね。飲み会の前には、薬やサプリ、ドリンクなどを買う人も多いはず。この記事では、お酒を飲む前後にできる予防法や、二日酔い防止を期待できる食べ物や飲み物をご紹介します。
飲み会で意識したいこと
そもそも、アルコールの摂取量に気を付けることが第一です。厚生労働省が「節度ある適度な飲酒」として示している量は、一日当たり平均して純アルコール20g程です。女性や高齢者、お酒を飲む習慣のない人、アルコールの代謝能力が低い体質の人は、より少ない量にしてください。それに加えて、飲み会で意識したいことについて確認していきましょう。
脂っこいものは控える
アルコールが体に及ぼす最悪なことは脱水状態です。ポップコーン、チップス(コーン、ポテトなど)やプレッツェル(塩味のビスケット)、山盛りのポテトフライは飲み会の定番です。しかし、揚げ物や焼き肉など脂質の多いものは消化に時間がかかるので、消化器官の負担を大きくしてしまいます。
刺し身や焼き物、蒸し料理など、できるだけ油を使わない料理を選ぶといいですね。具だくさんの汁物にすると野菜も加熱することで消化されやすい形になりますし、汁ごと食べれば栄養も逃さずとることができるのでおすすめです。
たくさん飲んだ翌日は休肝日に
肝臓はアルコールが入ってくるとアルコールの解毒をしなければなりませんし、さらに食事から得た栄養素の代謝もしないといけません。そのため、飲み会が続けば常に肝臓は“残業状態”になってしまいます。特にたくさん飲んだ日の翌日は、休肝日にして肝臓の負担を和らげてあげましょう。
ノンアルコールビールやノンアルコール焼酎、無糖の炭酸水などを上手に利用する事で、休肝日を設けやすくなります。また、休肝日の日はあらかじめ他の楽しい事を予定しておく事もオススメです。
その他、日々飲酒量をカレンダーなどに記録しておくと、摂取する飲酒量を意識しやすくなります。
カリウムや食物繊維をしっかりとる
特に野菜、海藻、きのこ類など、カリウムや食物繊維が豊富な食材をしっかり食べておきましょう。これらの食材は糖質もカロリーも抑えられるので、飲み会や会食前の食事にピッタリです。
朝からたくさん食べられないという方は、豚汁やミネストローネのような具だくさんの汁物だけでもとれるといいですね。
糖質、脂質を抑える
お酒を飲む予定がある場合、ご飯やパン、麺などの主食は控えめにしておくとおすすめ。揚げ物や脂ののったお肉なども控えて、魚介類を選んだり、お肉なら鶏むね肉、ささみ、豚ヒレ肉、赤身肉のような脂身の少ない部位を選んだりすると、タンパク質をしっかりとりながら脂質を抑えることができます。
しかし会食の席だと相手に合わせて、食べたいものや飲みたいものが選べないこともあります。から揚げや軟骨揚げ、メンチカツなどはおつまみの定番ですが、お店で出てきて食べることになった際は、みんなで分けて少量だけ食べるようにしましょう。
飲み物でもなるべく糖質をとらない
口にする飲み物もノンカロリー、ノンシュガーを意識しましょう。栄養ドリンクには糖質も多く入っていて、血糖値の急上昇にもつながってしまいます。血糖値が急上昇すると、その後急降下したときにイライラしたり、無性に甘いものが欲しくなったりして、その後の食事にも影響してしまいます。お水やノンカフェイン飲料を選んで体に水分をしっかり補っておきましょう。
サプリメントで栄養素をとる
ビタミンB群のサプリメントなどを活用するのがおすすめです。ビタミンB2、B6、B12などは、アルコール代謝で消耗するビタミンなので、サプリメントで補充しておくことで、二日酔い予防の作用が期待できます。
ウコンやヘパリーゼは飲む“前”に飲むほうが良いのか、飲んだ“後”に飲むほうが良いのか悩む方は、前に飲むのがおすすめ。ただし、長時間の飲み会のときはウコンやヘパリーゼを途中で何回か追加して飲んでも大丈夫です。
ただ、漢方や薬によって飲むタイミングは異なります。医薬品には摂取のタイミングが記載されているので、そちらを確認しましょう。
飲み会続きの体に必要な4つの栄養素
二日酔いの原因は、アルコールが体内で分解された「アセトアルデヒド」という毒性の強い物質。アセトアルデヒドは水と二酸化炭素に分解されて体外に排出されるのですが、大量にアルコールを摂取すると分解が間に合わず、頭痛や吐き気といった二日酔いの症状が出るのです。それをふせぐためにとっておきたい栄養素を、ここでは4種類紹介していきます。
タンパク質
アルコールの分解に必要なのが、タンパク質です。飲み会前は食事を控えめにしておにぎりだけ、サラダだけといった食事をしていると、実は肝臓の負担を大きくしてしまいます。1食あたり片手の手のひらサイズはとるようにしたいですね。
ビタミンB1
ビールや日本酒などの糖質の多いお酒や、炭水化物の摂取が多くなると、ビタミンB1が消費されてしまいます。肝臓の働きをサポートしているのもビタミンB1なので、飲み会では積極的にとりたい栄養素です。
カリウム
お酒のおつまみは味の濃いものが多くなりがち。塩分のとりすぎが続くと、血圧にも悪影響が及んでしまうので、とりすぎた塩分の排出を促すカリウムをとることが大切です。
食物繊維
揚げ物やピザ、お肉などの脂質が多いメニューを食べるなら、一緒にとりたいのが食物繊維です。食物繊維は余分なコレステロールを体外に排出してくれる働きがあります。
飲む前にコンビニへ!悪酔いしない『食べ物』
お酒で悪酔いしないためには、飲み会の前に、軽く食べ物を食べておくことをおすすめします。飲む前に食べ物を食べることで、アルコールによる胃荒れも防いでくれるでしょう。どんな食べ物が悪酔いを防いでくれるのでしょうか?お酒を飲む前にコンビニで買える悪酔いしない食べ物をご紹介します。
悪酔いしない食べ物①バナナ
悪酔いしない食べ物の一つ目は、バナナです。コンビニでも購入できるバナナには、カリウムという栄養成分が豊富に含まれています。バナナにはアルコールの代謝を助けるビタミンも含まれているため、二日酔い対策にも効果的です。
アルコールを摂取すると体内のカリウムが大量に消費されてしまうため、飲む前にバナナを食べて補給しておくと良いでしょう。また、アルコールの分解には、糖分も必要です。素早く摂取できるのは果物の糖分。果物をそのまま食べるのはもちろんのこと、100%の果汁飲料など、積極的にフルーツを摂取しましょう。
悪酔いしない食べ物②サラダ
悪酔いしない食べ物としては、コンビニでキャベツが含まれているサラダを購入して食べると良いでしょう。キャベツも悪酔いしない食べ物としてあげられます。焼き鳥屋さんでお通しにキャベツが出てくることがありますよね。実はこれは理にかなっています。
キャベツに含まれているビタミンUはキャベジンとも呼ばれ、胃の粘膜を保護してくれる働きがあります。胃の粘膜を保護することで、アルコールの吸収速度を遅らせてくれる効果が期待できるのです。また、ドレッシングのかかったサラダを食べるのもおすすめ。ドレッシングの脂肪分がアルコールの吸収を遅らせ、さらに野菜からビタミンも摂取できます。
悪酔いしない食べ物③ミックスナッツ
お酒を飲む前には、何か食べておくことが大事。特に、消化に時間のかかるものを食べておくといいといわれています。おつまみでも定番のナッツ類は、実は脂肪分がかなり高い食べ物です。消化に時間がかかるから、お酒を飲む時まで胃の中に食べ物がある状態を作り出せるのです。
また、ナッツ類には食物繊維やタンパク質、ビタミンやミネラルといった栄養成分も含まれています。ナッツ類に豊富に含まれている脂質は、体内での消化吸収に時間がかかります。そのため、胃にナッツが残っている状態でお酒を飲むことで、アルコールの吸収速度が遅くなり、アルコールの血中濃度が急激に上がるのを防いでくれるのです。
悪酔いしない食べ物④チーズ
チーズには脂質とたんぱく質が豊富に含まれています。チーズはナッツ類と同じく消化吸収に時間がかかるため、アルコールの血中濃度の急激な上昇を抑えてくれる効果が期待できます。
また、チーズにはお酒を飲むと失われてしまうカリウムやカルシウムといったミネラル分もバランスよく含まれていることから、悪酔いしない食べ物だと言われています。
飲む前に飲む!コンビニで買える悪酔いしない『飲み物』
「飲み会前に悪酔いしない食べ物を食べる時間がない!」という方は、飲み物だけでも飲んでおくと悪酔いを予防することができます。どんな飲み物に効果が期待できるのでしょうか?コンビニで買える悪酔いしない飲み物をご紹介します。
悪酔いしない飲み物①ヘパリーゼ
ヘパリーゼとは、肝臓水解物(牛や豚のレバーに消化酵素を加えて分解したもの)が含まれている栄養ドリンクです。ヘパリーゼを飲む効果的なタイミングは、飲酒30分前です。アルコールを摂取する30分前に飲むことで、ヘパリーゼが肝臓に働きかけ、アセトアルデヒド(アルコールの摂取によって体内で発生する有害物質)の分解をサポートしてくれるでしょう。
ヘパリーゼはコンビニやドラッグストアで販売されていて、ドリンクタイプは3種類あります。肝臓水解物だけでなく、弱った胃腸をサポートする生薬や滋養強壮に効果がある生薬など、6種類の生薬も配合されています。
悪酔いしない飲み物②ウコンの力
ウコンには肝臓の働きをサポートする効果があるとされています。ウコンを飲む事で肝臓の細胞が活性化され、肝臓での解毒機能が高まり、アルコールとアセトアルデヒドの分解が早まります。コンビニで手軽に買えるため、ウコンが含まれたドリンク剤も悪酔いしない飲み物としておすすめです。
ウコンが含まれたドリンク剤として有名なウコンの力は、2004年に発売開始された「ウコン系ドリンクの先駆け」とも言われる商品で、コンビニでもよく販売されていますよね。アセトアルデヒドを分解する酵素が少ない人であっても、ウコンを飲むと酵素が誘導されるので、分解が高まってお酒に酔いにくくなります。
ウコンを飲む効果的なタイミングは、飲酒前または飲酒直後です。カシスオレンジ味やパイン&ピーチ味など、飲みやすい商品もあるので、栄養ドリンクが苦手な方でも安心です。
悪酔いしない飲み物③ミネラルウォーター
悪酔い状態にあるときは、アルコールの利尿作用により体の水分が失われ、水分不足に陥りやすいため注意が必要です。効率的に水分補給ができるスポーツドリンクや、酔っていても飲みやすいミネラルウォーターなどをしっかり飲んで、水分不足を防ぎましょう。
お酒を飲む時に、同じくらいの量の水を飲むことは、二日酔いになりづらくなる一番の方法。水分を補給することで体内に残っている有害物質を排出することができるので、二日酔い対策にも効果的です。
悪酔いしない飲み物④アリナミン・ユンケル
コンビニで購入できる、アリナミンやユンケルなどのアミノ酸を豊富に含む栄養ドリンクは、飲んだ後の悪酔いの症状を緩和してくれる効果があります。疲労や食欲不振の改善といった効果があるので、長引く二日酔いにも良いでしょう。
「お酒を飲む前に対処をしていたのに悪酔いしてしまった…」という時には、帰り道のコンビニでアリナミンやユンケルを購入してみてはいかがでしょうか。錠剤タイプも売っているので、ドリンク剤が飲みたくない時でも大丈夫ですよ。
まとめ
お酒と上手に付き合っていければ、二日酔いはもう怖くありません。自分のお酒の強さを過信したり、「今日は飲む前にウコンドリンクを飲んだから大丈夫」と油断したりすることは危険です。
今回ご紹介した悪酔いしない食べ物や飲み物は、コンビニでも手軽に購入することができます。サプリやドリンクがあれば、絶対に二日酔いにならないというわけではありません。お酒を楽しむには適量飲酒が一番です。悪酔いの辛さを思い出し、飲んでいる最中も充分に気をつけてくださいね。
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